メタルジグを使用していて一番の問題は、塗装が剥がれてしまうことではないだろうか。市販されているメタルジグを使用されている方はわかると思うが、ほんの2,3回の釣行で塗装がはげてきてしまう。特に岩や砂利が多いところでは、剥がれが激しく、ただの鉛みたくなってしまうことも珍しくない。ここでは、そのようにならないために筆者が実践しているメタルジグのコーティングについて述べてみたい。

写真は、同じような場所で、同じような回数使用したもの。上がコーティングしたもので、下がコーティングしないで使用したもの。はっきり言って、これくらい差がでる。
準備
コーティング液
なるべく、ドブ漬けタイプの専用のコーティング液を準備しよう。今ではルアー用や、ジグ専用のものも販売されている。ウレタンが主成分であれば問題がないと思われるが、そのほかのニスや、マニキュア等は耐久性や使用上に問題があるのでお勧めしない。剥がれたり、表面が汚くなったりしてしまう。ウレタン主成分のものであれば、傷ついてもその部分が白っぽくなるだけで、もう一度コーティングすれば元のようにクリアーになる。一度コーティングしてしまえばやり直しが効かないので、なるべく専用のものを使おう。

メタルジグ
メタルジグは、アシストフックをつけていればそのままでもかまわない。(リアフックははずしておこう)つけていなければ、写真のようなものを作っておこう。(写真は針金をまげたもの)

乾燥場所
適当な乾燥場所がなければ、ダンボールなどを使って糸を張ってその中に吊るしてもいい。部屋の適当な場所で乾燥させるときは、たれることもあるので、下に新聞紙やちり紙などを敷いておこう。換気には十分注意しよう。

コーティング

なるべく気泡を立てないように、ゆっくりと漬けていこう。

取り出すときもゆっくりと。。
※ 垂れてくる液はなるべく戻さない方がいい。(硬化を早める原因になります)
※ 垂れてくる液を容器の口に落とさないように注意。(キャップがキチンと閉まらなくなり、硬化を早める原因になります)

乾燥。
乾燥時間は夏場なら6時間から半日程度、冬場なら半日から一日程度が目安。
強度をだすために2,3度くりかえしてコーティングしよう。
また、2,3回釣行した後で、ちょっと傷が目立ってきたら、もう一度コーティングするのがいい。そうすると元のような輝きを取り戻す。
コーティング液の保存
実は一番厄介なのがコーティング液の保存である。何も対処せずにそのまま保存しておけば、次のシーズンでは固まってしまい、使用できないことが多いと思う。一番の原因は主成分であるウレタンが空気中の水分と反応してしまい、硬化してしまうことであろう。そのため、冷凍庫で保存することが一番いい方法なのだが、ウレタンは有害物質なので、食品等と一緒に保存するのはよくない。(専用の冷凍庫があれば別だが)

まず、シンナーなどの薄め液を加え表面を覆う。

しっかりと蓋を閉めて、ビニールテープで巻く。

大きめの缶などに入れて、乾燥剤を入れておく。

ビニールテープで巻いて蓋をする。

さらにビニール袋に入れて保存。あくまで自己流なので、自己責任で。。
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