ラインシステムを組む際、PEラインとリーダーを結ぶには、やはりFGノットが最適であろう。ここでは、釣り場でもすぐに結ぶことができる、簡易版のFGノットの結び方について述べる。慣れれば、3分とかからずに結ぶことができるので、是非マスターしておきたい。
尚、はじめに参考にした動画はこちら。
編み込み準備

左側がリーダー(フロロカーボンライン)、右側の赤いラインがPEライン。リーダーにPEを編み込んでいく。
はじめに、写真の様にPEラインの先端を25~30cmほど折り返す。

折り返したところから、利き手の薬指(小指でも可)に3,4回巻きつける(ひっぱってもずれなければOK)。

先端のわっかの部分を人差し指と親指で広げる。ピンと張ることができることが重要。

リーダーの端を小指に2回巻き付け、人差し指と親指で固定する。4cmくらいリーダーの先端が出るようにする。
これで編みこみの準備が完了。
編み込み手順

PEラインのわっかの部分をリーダーの先端に押し当てる。

リーダーの先端を手前に持ってくる。

向こう側で、PEラインを、右回転でクロスさせる。

リーダーの先端を向こう側、PEラインを手前に持ってくる。

PEラインを、左回転でクロスさせる(はじめの状態に戻す)。

リーダーの先端を手前に持ってくる。
この状態から、リーダーの先端を口で引っ張って固定しながら、PEラインのわっかを広げる感じで、キュッと締める。

1回編み込んだ状態。
リーダーの先端から5,6cmのあたりから編み込むのが理想。
この手順を10回前後繰り返して編み込む。

10回編み込んだところ。
PEラインのわっかを広げて締める際、リーダーを持っている手で編み込み部分がまとまるように、束ねる感じで、1回1回編み込んでいく。
締め込み
締め込む際に、編み込みがほつれないように、一度ハーフヒッチ(堅結び)で結ぶ。
PEラインの余った部分で、リーダーの余りと、PEラインの本線をハーフヒッチで結ぶ。

写真のように、一方の手でリーダーの本線、もう一方の手でリーダーの余りとPEラインの本線を束ねて持つ。

PEラインの余りで、リーダーの余りとPEラインの本線の束ねたラインをハーフヒッチで結ぶ。

中指と薬指を使って結ぶ感じでやるとスムーズに結べる。

1回結んだ状態。
リーダーの方向に締める感じで、一度、編み込み部分を束ねる感じにする。

締め込む際に、編み込み部分に潤滑液を塗るとよく締まる。唾でも可。

細いラインなら手で絞めても十分だが、少し太くなると、写真のようなものを使って締めるといい。写真は単三電池に布を巻いたもの。

PEラインの余りを口でくわえてテンションをかけながら、リーダーとPEラインの本線を両手で引いて締め込む。
ラインの強度の限界くらいまでテンションをかけながら、時間をかけて、じわりじわりと締め込む。
一定のテンションをかけていると、ゆっくりと締まっていくのが見えるはず。

締め込んだあとの様子。編み込み部分は色が変わり、リーダーが透けて見えてくる。
ハーフヒッチ
先ほどと同じように、PEラインの余った部分で、リーダーの余りと、PEラインの本線をハーフヒッチで結ぶ。

先ほどとは逆方向で結ぶ。はじめに手前から渡して結んだなら、次は向こうに渡して結ぶという感じで交互にハーフヒッチを繰り返す。合計3,4回ほど。

リーダーの余りをぎりぎりでカットする。

PEラインの本線を、余ったPEラインを使ってハーフヒッチで結ぶ。1回で十分。

最後に、2,3回くぐらせてフィニッシュする。
締めるときはリーダー方向に締めるほうがいい。

PEラインの余りを1,2mmほど残してカット。

完成。
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